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演奏曲について「By Strauss

 

今回後半のアンサンブルでお送りする一曲「By Strauss」は、

ラプソディー・イン・ブルー」などを書いた作曲家、ジョージ・ガーシュウィンのミュージカル、「ショー・イズ・オン」の中に登場する一曲です。作詩は彼の兄である、アイラ・ガーシュウィン

 

曲名にもなっている、「Strauss」とはウィンナワルツ(ウィーンのワルツ)やポルカなどで有名なオーストリアの大作曲家ファミリー、シュトラウス一家のこと。日本でも中継されている、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでも、シュトラウス家の作品が中心に演奏されて(主にヨハン・シュトラウス2世、彼は「ワルツの王」とも呼ばれています)います。前半の部で石川さんが歌う、オペレッタ「こうもり」や、「美しき青きドナウ」「ラデツキー行進曲」もシュトラウスファミリーが書いたものです。

 

さて、今回演奏する、「By Strauss」ではそんなシュトラウス一家を讃えるような内容が歌われます。

 

「さあ、シュトラウスのワルツを演奏してくれ!」

「世界は三拍子(ワルツ)で回っているんだ!」

「美しく流れるドナウ、それに「こうもり!」」

「 ワインを切らさず、歌い続けておくれ!」

 

 

 というように、とてもご機嫌な曲です。

曲中で口ずさまれる、oom-pa-pah(ウン・パッ・パ)やha-cha-cha(ハ・チャッ・チャッ)も三拍子のリズムを指しています。

さらに歌の前半では、こんな歌詞が書かれています。

 

「ブロードウェイのナンバーはもういらない」

「ガーシュウィンなんて勘弁してくれ!」

 

なんて具合に、自分自身を「品のない音楽だ!」と批判までしていたり。

ユーモア溢れるガーシュウィンのワルツを、どうぞお楽しみください。

 

文・岸部洋介

 

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